パーソナルシェフ認定講座の様子や最新情報をお届けします
お楽しみさまです
一皿入魂のマクロビオティック・
パーソナルシェフ松本敏弘です。
前回に引き続き野菜の目利き
その4 野菜の心臓はどこ?
をお届けします。
みなさんは野菜の心臓はどこだと思いますか?
土から栄養を吸い上げる根っこ
だと思っているでしょうか。
根っこも大事ですが、
それよりも野菜の命の要になる箇所があります。
赤ちゃんと母胎がへその緒でつながっているように
野菜にも、同じような場所が...
それは下に伸びる根っこと、
上に伸びる茎や葉をつないでいる、
「胚軸」という部分。
断面を見ると
野菜のど真ん中にあって
丸い部分です。
ここが全体の中心にあり
きゅっと小さく締まっているのが
すくすく育った野菜の証。
キャベツ
人参
大根
小松菜
かぼちゃ
それぞれの「胚軸」の部分を
チェックしてみましょう。
でもこの箇所、
大きい方がいいのでは、
と思いませんでしたか?
そのほうが栄養をたくさん送れるじゃないかと。
野菜にとって大切なのは
量より質、
何より自分のペースで育つこと。
家畜が、狭い場所で
早く大きくなれと言わんばかりに
高カロリーで大量のエサを与えられて
肥大化した細胞の寄せ集めになるように
どんどん栄養を送り込まれた野菜は
ゆっくり確実に細胞分裂を繰り返すことなく
必要以上に肥大化してしまい
どこかに、ひずみ、ゆがみが出てしまいます。
そういう野菜は前回話したように
ただ大きいだけで中はスカスカ。
味もぼやけて
食べても満足感の薄い野菜です。
ゆっくり、着実に自分のペースで
育った野菜の証「胚軸」をチェックして
野菜を選びましょう。
そしてこの「胚軸」捨ててしまいがちですが
最後まで使いきってあげましょう。
よく洗い細かく切って
炒め物や汁物にして
その役目を成就させてあげましょう。
明日も引きつづき野菜の見分け方
お届けしていきます。
お楽しみに!