前回のつづきです。
なぜレシピではなく
発想法をお伝えしようと思ったのか。
昔から
「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」
という格言があります。
レシピ本、レシピサイトで、
たくさんのレシピを集めてみても、
応用が効かないなら
かえって不自由。
料理教室に通い、
1回のレッスンで料理を3~4品習い
そのレシピは手に入るけど
その料理をつくることが
年に何回ありますか?
レシピがなければ料理ができないなら
持っているレシピの数しか
レパートリーは増えないし
レシピの食材がなければ出来ない
という残念なことに。
なら、
年間1200回以上
クライアントのキッチンで
日々料理するパーソナルシェフの
「発想」をお伝えした方が
実践的で役に立つのでは、
と思ったわけです。
レシピよりも発想法
「展開料理発想法」があれば、
基本常備菜×簡単に手に入る食材×調味料、調理法から
誰にでも簡単に、
次から次へと料理が生み出せます。
たとえばこんな発想法
●和える
素材の形をいかしたまま他の食材と和える
●混ぜる
ご飯やサラダに混ぜる たねに混ぜ込む
●包む
あんにして包む
●ソースにする、あんにする、ペーストにする
和え衣やソースなどに使う
●トッピング、アクセントにする
ご飯やサラダのアレンジに使う
●汁物の具にする
味噌汁やスープの具に使う
具体的に展開すると
●切り干し大根からは
①切り干しゴマ和え
切干し大根×パプリカ、アスパラ×胡麻マヨネーズ
②酢の物
切干し大根×しめじ、キュウリ×三杯酢
③切干大根団子
切干し大根×豆腐、長ネギ、片栗粉×重ね煮あんかけ
④切り干大根のオレンジ風味サラダ
生切干し大根×オレンジ×オレンジ果汁
⑤切り干し大根とキャベツの炒め物
切干し大根×キャベツ×味噌
●ひじき煮からは
①ひじきの梅サラダ
ひじき煮×ひよこ豆、スナックエンドウ、赤たまねぎ×梅ドレッシング
②ひじきの蒸餃子
ひじき煮×豆腐×餃子の皮
③ひじきとニラのナムル
ひじき煮×ニラ、ニンニク、すりごま×醤油、胡麻油
④ひじきと香味野菜の生春巻き
ひじき煮×パプリカ、大葉、レタス×生春巻きの皮
⑤ひじきのタプナード
ひじき煮×ブロッコリー、バルサミコ酢、醤油、味醂×フープロでペーストに
⑥ひじきご飯
ひじき煮×玄米ごはん×梅酢
●重ね煮からは
①重ね煮ビーフン
重ね煮×ビーフン×醤油、胡麻油
②ふろふき大根重ね煮味噌のせ
重ね煮みじん切りして×大根×味噌と混ぜ混ぜる
③玄米ごはんとオートミールのハンバーグ
重ね煮みじん切りして×玄米ごはん、オートミール×ハンバーグにして焼く
④すまし汁
重ね煮×お湯×白たまり
こんなふうに発想法を知ってしまえば、
毎日のお料理がどんなにラクで楽しいことか!
料理が手近な食材で、パッパと作れ、
「おいしいね~」ってほめられると、
きっと料理が楽しくなるはず。
そんな発想法を伝授する
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レシピではなく発想法と言ってきましたが
実はその先があるんです。
それは
発想法を使う”マインド”がないと
意味がないということ。
つづきは次回また。